たれごじらん

作品

ある数字の並びが嫌だった。日付を表す4つの数字。14歳の時、父が死んだ日。その連なりを見るだけで動悸が止まらなかった。時が過ぎ、いつしかそれはただの羅列に変わっていた。その日を忘れることはなくても「あぁ、そうだったな」と思う。あの時、つぶれそうになった心は、今、どこにあるのだろう。

 

真夜中なのにお月様が同じ高さにいる。アリューシャン列島上空、高度10,000m。この高さの世界では、星たちがいつもより近くにいる気がする。翼端の点滅する光を見て、星は仲間だと思わないかな?「こっちだよ」と問いかけたら、近寄って来ないかな?地球の丸みを感じる空の上で星たちと戯れる。

 

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ほしおさなえ 140字小説講座の先生、ほしおさなえさんのサイトです。

宵待ブックス lotto140から独立したかよさんのブログです。

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